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最終回となってしまいました「NYごはん事情」、今回のテーマは、「自分のスタイル」です。
今回は正にアメリカらしいごはんのスタイル。
これはもったいない社会だったかつての日本に通じる部分がありますよ!
● 自分のスタイル
アメリカ、特にニューヨークだからなのかもしれないが、独自性というものを強く感じさせられた。人は個々に違って当然という感覚。日本人の私があまりにも右習え的感覚だからかもしれない。日本人は同じ価値観や意識になることで無駄を省き、互いに省力化しながら生活している。だからコミュニケーション行為が最低限に押さえられている。アメリカは価値観がぶつかり合い、それがエネルギーの源泉になっているように見える。
チップという習慣も独自性を尊重するためのシステムに見えた。旅のガイドブックにはタクシーは15%程度、レストランは20%程度などと書いてある。しかしそれは日本的な感覚なのではないか。チップこそは優れたコミュニケーションの道具なのだ。それを理解したのは、なるほどと思う場面に遭遇したからだ。
しばらく滞在した田舎街で、毎朝世話になったカフェのパンケーキが素晴らしく美味しかった。オーダーすると特大のパンケーキが3枚サーブされる。残念ながらヴォリュームがありすぎてとても食べきれない。毎日残りをドギーバックにしてもらっていた。しかし、それも2日3日と続くと困ってしまう。ところがアメリカの友人から一枚だけオーダーすればイイジャンと言われ、そうかと気がついた。メニューにはパンケーキは5ドルとなっている。1枚だけオーダーすると売上減、チップも売上歩合だったら少なくなってしまう。しかしながら、メニューに無いオーダーを、それも少量オーダーしたのだから、逆にチップをはずめばよいのだ。それでお互いハッピー。
日本人は相手に合わせてできるだけ迷惑をかけないように心がけるが、アメリカでは自分の意志の方が重要ということになっている。その代りチップを調整役に活用する。マンハッタンではホテルのベルボーイに荷物を運んでもらうたびに1ドル渡していた。NYを出る最後の日に空港までのタクシーを頼むと、イエローキャブではなくリンカーンコンチネンタルのリムジンを準備してくれた。5ドルばかり高くついたが、革張りの大型シートはとても気分がよかった。偶然か、ベルボーイのちょっとしたサービスだったのかは不明だ。

写真左:特大のパンケーキ(1人毎3枚)
写真右:特大ピザ

写真左:ワーナービルからコロンバスサークルを観る
写真右:舎町フェニシアの風景
【宮崎 一郎/取締役】
ごはんを食べるという、人間の自然な営みから生まれるコミュニケーションは、おいしいごはんを作りだすひとつのきっかけですね!そして、お互いを理解しようとする気配りがあるからこそ、ハッピーになれるのだと思いました。
さて、次回はカンケン毎年恒例の「収穫祭」をお届けします。
お楽しみに!
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