タケダくんのアンパイ以上な視点。
カンケン的スペースデザインの極意。それは「新しい接点を空間にする」というコト。

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「黄金町バザール」をご存じだろうか? 2008年11月20日 11:53

横浜トリエンナーレと同時開催され、
あの黄金町がアートの会場になっている。
City Science8号のスペースメディア開発会議でも記事にするが、
発刊が12月20日である。
「黄金町バザール」は11月30日までということもあり、
限られた紙面の中では言い足りないこともあって、
ここで補完をする。

かつて黒沢映画の「天国と地獄」の舞台となった、
戦後のヤミの世界で有名だった街だ。
最近まで、大岡川の北岸を走る京急線のガード下を、間口六尺程度のチョンノ間と呼ばれた
ヤミの風俗店が建ち並ぶ、青線として有名なエリアであった。
今でも異様な街並みを呈している。普通の街ではなかった姿が残る。
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この街がアートで再生を果たす活動が「黄金町バザール」。
24時間、警察官が交差点に立ち、風俗店は今ほとんど営業をしていない。

現在、京急線の高架は耐震補強工事が行われている。
その完成した一画が「黄金町バザール」のメイン会場となっている。


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この耐震補強工事は阪神淡路大震災がきっかけとなった。
これを機に青線を一掃できるとの期待が高まったのがそもそもの始まりだ。
当時、高架下を追い出された風俗は、住宅街に散ってしまう結果となった。
こぢんまりと営業していた店には高齢化した女性が客をもてなしていた。
店を閉じるのも時間の問題であった。
しかし、住宅街に追われた(浸食した)新しい店には、
関西から流れた若い娘や外国人が店に立ち、
風俗街としては若返りをしてしまい、これまで以上の危険な街となってしまったそうだ。
住民が立ち上がったのはこの状況に耐えかねたからだ。

アートを立役者にすることなったのは最近のことだそうだ。
一年程度の準備期間しかなくとも、それまでの地域の活動が
バンクアートやトリエンナーレといったアート活動とコラボレートすることは、
自然な成り行きだったのだろう。

ここでポイントとなる視点は、トリエンナーレとは異なりアートそのものが解りやすいことだ。
地元のボランティア、子供たちが熱心に参加している。
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運営されている事務局の方と作家の方々にお話を伺うことができた。
参加するアーティストの幅も様々で、ほぼ30名が入れ替わりながら、
展示やワークショップを担当していく。
アーティストのギャラリーとして、あえてあの異様な風俗の狭い空間を提供し、
作品の表現の場としてどうその空間を消化するか、ワークショップでは
どう参加者と混ざり合える内容か、という観点で選考されたそうだ。
若手写真家の一人は、
バサールが終了した後もこの地で写真館を営業するとの声も上がっているそうだ。
カフェや雑貨などの店が風俗の建物を変えていくのが再生のストーリー。
あえてマンションや商業ビルといった、ハード主導で投資型の再開発ではない。
単なる美談ではなく、金融バブルの崩壊した今、
本当の再開発が必要な時代が到来したような気がする。