友田修/取締役 「リゾート・まちづくり等のコンセプト」、「駅空間のコンサルタント(駅学のススメ)」、初期販売センター業務、企業館PR施設コンサルタントなどを経験。 現在カンケン広報誌City Scienceを担当。
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2.バイク
ベトナムに着いてまず驚かされるのはバイクである。 あまりにも多くのバイクが街中を占領している。 無帽、二人乗りはあたりまえ、三人乗りに驚いてはいけない。 一家5人が乗る曲乗り状態を見かけることもある。 (昔は日本でもそばやの出前は曲芸のようであった。) お父さんのハンドル捌きに家族全員が身を任せる様は 「父親の威厳が礎になっている国」という印象だ。 人間の進化という点ではベトナム人の方が先を行っているのではないか。 確かに交通ルールや車両の進化は我々の方が先を行っているが、 先進国のドライバーは人の感覚としては逆に退化しているように思う。 人命を尊重し、災いを避けるためのルールが発達し、自分の感覚に頼るよりルールに頼る。 道路の指示する命令に従い、渋滞に遭っても我慢をする。 ベトナムでは信号無視は当たり前。青信号でも渡れない。 歩行者も信号無視である。道路の横断する際、決して走らない。手を挙げて自己主張する。 そうすればバイクの方がよけてくれるのである。 一見めちゃくちゃな状態に見えるがそうでは無い。 水が流れるように流れてゆく。 クルマの方が圧倒的に少ないので交通渋滞は無い。 ベトナム人はバイクを体の一部として運動神経に組み込んでしまったと言える。 とんでもない荷物を積み込み、クラクションもやたらと鳴らすし、運転マナーも何もあったものではない。 しかし、慣れてくるとあれは挨拶、合図、会話に近いコミュニケーションなのだと言うことがわかる。 鉄道が発達していないため、バイクタクシーでどこまでも行ける。 高速道路の何カ所かに乗り継ぎ拠点があり、エリア間をリレーしている。 その長距離客を見込んだ物売りが居る。 なんとたくましいことか。
8月末、某プロジェクトで、突然ベトナム出張となり、予備知識も心づもりも無く、異国の文化に触れることになった。もちろん初めてのベトナム行きなのだが、観光目的ではないため、仕事の前後に街中の散策となると、勉強不足は意外と驚きと発見をもたらしてくれた。周知のコトかも知れないが、素直に感心したことを書いてみる。 5回に分けて週一で更新する予定です。
1.路上
路上では物売りだけではない。床屋が鏡と椅子を持ち込んで商売をしている。 店先というより、路上が店なのである。 ベトナムは共産国なので、土地は国に借地権を払うシステムである。価格の基準は間口で決まる(京の町屋と同じ ) 。 商売をする者は地代を少なくすることに努力するあまり、厨房だけの飲食店や他の店に間口の一部を貸す者も出てしまい、路上が店になってしまうのである。 お年寄りは将棋などをして路上でよく遊んでいる。その代わり、女子供はよく働いている。 宝くじ売りのおじさんが居る。賭け事好き、勝負好きは国民性とは関係無いかも知れないが、インフレが激しいベトナムである。 一日一日が変わる。毎日行われる宝くじを楽しみにする感覚は日本人とは異なるようだ。
写真右:宝くじ売り。当たりの出そうなおじさん 写真左:将棋に興じる老人。
写真右:ステンシルの広告 写真左:ステンシルの広告壁があちこちに見ることが出来る
写真右:路上が食堂の客席にもなるのは当たり前。 写真左:路上が厨房にもなる。街路樹の根元は釜の炎でこげている。
雨が降ったらどうするのだろう?シャンプーをはじめるのかも・・・