友田修/取締役 「リゾート・まちづくり等のコンセプト」、「駅空間のコンサルタント(駅学のススメ)」、初期販売センター業務、企業館PR施設コンサルタントなどを経験。 現在カンケン広報誌City Scienceを担当。
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販売センター・ブランディングと広告・二つの方向性 高級物件と郊外の大衆物件、デザインの方向性はもちろん違う。大規模と中小物件、当然予算が違う。よってサイズも違う。 という分かりやすい分類はそれでいいが、建築的な販売センターと展示的な販売センターというのがあるような気がする。 先日、竹田が担当した目白の物件を見て、「どこかこれまでとは違うなあ、展示空間では無くて、建築空間的な販売センターだなあ・・・」と で、しばらくして、稲荷の担当した調布の販売センターもずいぶん立派、しっかりしているなあ、と感じた。このことを少し考えてみたので書くことにする。 たとえは、カーサブルータスに載るような住宅。形、素材、色、植栽など設計者のこだわりや住人のこだわりが一目見ただけでわかる建物があったとしよう。ガレージにとまっているクルマが1970年のシトロエンDSだったりすると、有名な画家の自宅なのではないか、と単純な頭の構造をしている私なんかついいらんことまで想像してしまう。それが「販売センター」だったとしたらどんな感じがするだろうか? サインはすごく抑えめ、どこから見ても販売センターに見えない。おまけに1970年のシトロエンDSが置いてあったりして。パンフやチラシにはマルシェの一郭でお茶しているパリジェンヌのシーン。物件のコンセプトは「パリ21区」だ。 今回、久しぶりに二つの販売センターを見て、以前の広告コンペのブレストなんかを思い出す。 でも、現実には販売センターの段になってしまえば、どちらかというと「展示の壁」の中のグラフィックデザインの要素に納まってしまうのが常で、シアター前のホワイエ映像がこの手の表現仕事の主流だったと思う。もちろんインテリアにも気を遣ったり、ちょっと普通では選ばないような家具で気取った感じを演出したりすることはよくあったが、展示構成の順に従った展示コンテンツ中心の空間グラフィックが主な仕事だったような覚えがある。 ブランディングとは 一般的には、難しい(売れにくい)物件を売る時は新しい視点を提供すること、今までとは違う比較の尺度を与えること。機能やスペックが優れていたり、立地環境が良かったり、モノの説明をしっかりすればすむ物件と、どこを取っても比較したらあまり他と変わらない、負けそうな物件の場合、後者はお客様に何か別のことで惚れてもらわなくてはならない。だから、展示の枠の外から人々を惹きつける「魔力」を込める作戦が必要となる。まあ、「パリ21区」なんてコンセプトを郊外の不人気物件に当てはめることは無いだろうが、それはターゲットのことをよく考えれば、広告サイドがしっかりやることなので、・・・ 大事なことは、そのコンセプトを販売センターに込めるやり方なのではないか。(友田)
環研の仕事は、建築デザイン、内装デザイン、展示デザインという分け方ではなく、まだうまく定義できないけど、違う視点(概念)でとらえて仕事をしてきたような気がします。 今回は、「スペースメディア」と名付けているわけですが、・・・ ちなみに、 これまでやってきた仕事のスタイルを言う言葉では、以前、企画部ではなく「起考部」という部署を名刺に刷っていたことがありました。企画を売るのではなく、文字どおり「考えを起こす手伝い」を示しているつもり・・・。これは仕事をする立場的表現ですね。展示系の仕事は「環境グラフィック」と言っています。これは表現手法での言い方。何となく事業フィールドで言うとどうか、・・・ということですが、小売店支援の仕事では「店頭マーケティング」という言い方をしていたことがあります。これに近いかもしれません。 で、 「スペースメディア」はマスメディアとは違って、行動ステップに入った段階のメディアで、お客様がそのモノや世界に触れる「接点」としたいと思います。TV広告、WEB、ショールーム、店頭といったブランドタッチポイントの中でも、モノに触れるだけではなく、今一歩アクションを進めるために足を運び「空間」の中に入り込むときに生ずる「何か」をデザインすること・・・それが「接点」のデザイン。裏には「広告予算でやる空間づくり」的なニュアンスもありますが、・・・ これから、この視点を明確にするために、各リポーターの目を連載します。 次回はまず「友田の目」パートを掲載します。(友田)