池村明生/取締役 「すみだトリフォニーホール」「日本都市センター会館」「さいたま新都心」「霞城セントラル」のアートプロジェクトから、「霞ヶ関地区サイン整備計画」「ブルー&グリーンプロジェクト広報計画」「環境省新宿御苑100周年プロモーション計画」「JAPAN BRAND展示計画」などのデザインコンサルテーションを担当。現在、東 海大学教養学部芸術学科教授。
« Main
待ち合わせに待たされると、誰もがストレスを感じる。 どうしてあいつは時間を守れないか? なぜいつも自分ばかりが待たされるのか? など、余計なことを考えストレスが増幅する。
そんなとき、ケータイで近くにいる同じ境遇の見ず知らずの人と ちょっとした遊びができたらいくらか心を紛らわすことができるのではと エリア限定のネットワークゲーム「PICTORI(ピクトリ)」が学生によって構想された。
「PICTORI」はエリアを限定しながら ケータイを使って“写真しりとり”をおこなうネットワークゲーム。 ケータイのカメラで撮影した写真と言葉をメールして、 近くにいる見ず知らずの複数人と、しりとりで遊ぶことができる。
「PICTORI」構想を実現すべく、 異なる学部の学生たちが集まりプロジェクトがスタートした。 集まったのは「PICTORI」を構想した芸術系の学生たちと、 GPS(衛星測位システム)を利用して情報システム開発を進める工学系の学生たち。 専門分野を超えた“文理融合”系のプロジェクトである。
そしてこのプロジェクトが学会の研究発表においてアート作品として披露された。
作品は、直径2400mmのスクリーンに映し出される横浜みなとみらい地区のマップに、 ケータイから送られる送信情報がマッピングされるインスタレーション。 地区内にいる見ず知らずの人同士の“写真しりとり”が リアルタイムに鑑賞できる作品となっている。
学生のアイデアの原点は、自らの経験から生まれたちょっとした遊び心である。 その遊び心に、異なる専門分野の人が集まり最新のテクノロジーが活かされた。 遊び心といえどもその思いにパブリックな視点が感じられれば、 共有できるプロジェクトとなって華開くのかも知れない。
【池村明生/取締役】