SPグループの気ままに観察日記
SP部門のみんなが見た色んな物、その感想をUPします。展覧会あり、自然あり、遊びあり、建物あり、街で見た変な物あり。一見「何これ?」と思ってもそう言う物こそが後で役に立つのです!

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24.無国籍な木の家具たち 2008年04月28日 09:20

中目黒のインテリア雑貨ショップBALSで、「鈴木純郎個展 POHON POHON 時を翔ける木々の夢」の展覧会が開催された。

 会場のあちこちには家具なのかオブジェなのか、一見してもわからない木の塊が点在した。またそれぞれの塊にはアフリカン、いやエスニックとも思えるプリミティブな表情が浮かびあがる。このようなカタチや模様がどこから生まれてくるか、日頃からシャープでソリッドなカタチに囲まれ暮らしている者には不思議でならない。
作品の制作者である鈴木純郎は、東京芸大大学院の修了直後、家具づくりをめざしてアフリカに渡る。そこで2年間、エドワード鈴木が設計したケニヤのリゾートホテル「ムパタ・サファリ・クラブ」のインテリアや家具制作に携わり、その後バリに居を移す。今回の個展で出品された作品はすべて、バリで制作したものらしい。数十年住み続けるバリで地元の職人たちと一緒に、一点モノの作品を作り続けている。

 作品は皆、鈴木のキャラクターが生きていて一言でいえば、かわいい。抽象的な塊のなかに具象的なカタチがミックスされ、オリジナリティの高いユニークなフォルムをつくっている。またタイトルには“貯金箱”や“金庫”といった言葉が使われ、あるパーツを分解すると意外な場所からBOXが現れるなど、カラクリ機能をもつオブジェも多い。鈴木の遊び心が随所に感じられる作品である。

 無国籍料理店なる変わりモノの料理を食べさせるお店もだいぶ少なくなったような気がするが、鈴木作品のような無国籍な家具たちは逆に新鮮である。アフリカをイメージさせる重厚さ、バリテーストの雑貨っぽさ、インドのモノづくりにみるテーマ性、日本の木工技術が活きるカラクリなど、木を中心に様々な国から覗き込むことができるのは、鈴木固有の視点なのであろう。 【池村明生/取締役】

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