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墨田区が描いた音楽構想のシンボルとして建設されたすみだトリフォニーホールが10周年を迎えた。
新日本フィルハーモニー交響楽団の活動拠点となったトリフォニーは、コンサートホールのプロオーケストラのフランチャイズ化に初めて挑み、この10年のあいだに話題となる数々の企画プログラムをこなしている。 「すみだ方式」と呼ばれる、ソロリスト公演の後半をオーケストラとの共演プログラムとする独自のしくみが誕生したのも、フランチャイズ化による成果である。
今年、祝10周年として掲げた言葉は「ほんの10年、されど10年」。 これまでの実績に対して御礼を伝えることより、これからの10年、20年を見据えたコピーで、トリフォニーの今後に期待をしてもらいたいと、ファンに投げかけたメッセージである。
さらにこのメッセージとともに、トリフォニーの特徴を表す10種のサブコピーを組み合わせ、拠点であるホール、またJR錦糸町駅や音楽ファンの目につきやすい交通拠点に、デザイン装飾やポスター掲出を展開した。
施設の装飾からポスター、サイン、リーフレットまで、グラフィックデザインすべてを担当したのは、粟辻美早と粟辻麻喜のデザイナー姉妹である。 日本のテキスタイルデザイナーの先駆者であった粟辻博を父にもち、父親ゆずりの色彩感覚を受け継ぐ粟辻姉妹のデザインによって、ホールや駅構内ではインパクトのあるダイナミックなコミュニケーションが図られた。
10年前、すみだトリフォニーホールの建設にあたり、B1階と1階の楽屋通路に設置され遺作となった粟辻博の壁画にも引けをとらない今回のアーティスティックな表現は、10周年メッセージ「ほんの10年、されど10年」が具体的なかたちで、父と娘のつながりのなかにも現れたようである。 【池村明生/取締役】
●大ホール前ペデストリアンデッキの装飾
●大ホールエントランスロビーの装飾
●大ホール3F回廊の装飾
●大ホール3Fバーコーナーの装飾
●東京メトロ「錦糸町」のポスター掲出
●JR「錦糸町」のプラットホームのサインボード
●10周年リーフレットの表紙
●10周年リーフレットの中頁