SPグループの気ままに観察日記
SP部門のみんなが見た色んな物、その感想をUPします。展覧会あり、自然あり、遊びあり、建物あり、街で見た変な物あり。一見「何これ?」と思ってもそう言う物こそが後で役に立つのです!

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16.ホテルを占拠した現代アート 2007年02月05日 10:09

 年明けの気分も抜けない1月中旬の土日の2日間を使って、東京神楽坂にある長期滞在型ホテル「アグネスホテルアンドアパートメンツ東京」で、趣向の変わった現代美術のアート展が開催された。

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 タイトルは「アート アット アグネス」(Art@Agnes)。
 国内各地の31の現代美術ギャラリーが全館を貸し切り、宿泊室ごとにギャラリーブースに見立て、選りすぐりの芸術作品を展示して販売するというもの。
 リビングや寝室をイメージさせる宿泊空間ということもあり、さながら室内空間は、作品のみが強調されるギャラリーと違って、購入後のコレクションイメージが伝わるプレゼンテーションの場となった。

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 1階から4階のほとんどの宿泊室が占拠され、それぞれのギャラリーが売り出したいアーティストの絵やオブジェを、ベッドやバスルームのしつらえに合わせて展示した。
 ベッドでふとんに包まる人形のオブジェ、ユニットバスにインスタレーションされた現代アート、ドレッサーに飾られた平面作品など、堅苦しいギャラリー空間に変わり、日常的なシーンを背景に仕立てられた現代アートは、招待日を含め3日間で訪れたのべ4500人の人々に、作品以上の楽しさとおもしろさを提供した。

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 今回で3回目を迎えた企画のようであるが、利用者が少ないこの時期を使ったホテル型アート展は、今後も続けられそうな肩の力が抜けた企画とお見受けした。
 大袈裟に言えば、この“オープンギャラリー”は、従来から続く美術のシステムに逆らう企画でもある。日常生活の場を採り込み、顧客本位にプレゼンテーションするポジティブな試みは、まさしく、聖域として守り続けてきた美術のあり方そのものに、疑問を投げかけたかたちである。
 オープニングのパーティー会場にも、ホテルシェフの趣向を凝らした“おつまみインスタレーション”が天井から吊るされ、31のギャラリーオーナーが壇上に上がり挨拶するなか、大勢の来客が会するユニークな場が設けられていたのも、この企画のおもしろさのひとつであった。 【池村明生/取締役】

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