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今回は、遡って「SHUEISHA Beauty House/MAQUIAサロン」で企画したオリジナル什器などの制作過程を紹介しようと思います。
今年の9月で2周年を迎えるこの空間は、雑誌「MAQUIA」(マキア)の創刊に合わせてOPENし、誌面に紹介されている化粧品を、実際に無料で試せる空間として読者のニーズに応えています。
OPEN当初から来場したコスメフリークの読者が、インターネット上の掲示板に投稿し話題になり、今では数多くの個人ブログなどでも紹介されています。ネット上で、「マキオ部屋」「薩摩芋テーブル」「涙型テーブル」と想像もしなかったユニークな表現を生み出した、サロン内のディティールをクローズアップしてみようと思います。

OPENの1ヶ月前に、ドアノブ&足型の原型(木製)をチェック
(エントランスドアノブ型、サロン内テーブル足型)
以下、アーティスト豊嶋氏とのやりとり
Q(楠本):ちょっと、もったりとしているようにみえますが、鋳物になるともう少しスッキリフォルムに見えますよね?でも、安全面を考慮すると、シャープすぎちゃうのも危ないですものね。
A(豊嶋氏):アルミにすると印象だいぶ見え方が違うと思います。(鏡面仕上げですし・・・)

アルミで鋳造したドアノブ&テーブル足完成品

誌面で紹介されている商品が、手前の内照テーブルでディスプレイされ、テスターが並ぶ。ネット上では「涙型テーブル」と表現された。

ネット上で「薩摩芋」と表現されたテスティングテーブル(照明/化粧備品収納/ダストBOX内臓)

テスティングの際の一人前スペース。照明は化粧品の色身、顔色を自然光に近い状況で確認できるものを採用。(テーブルの中央には、化粧備品収納とダストボックス機能を内蔵させた)
「うっとり」をキーワードに、空間的役割の分類、仕上げのセレクト、運営面を考慮した化粧品のディスプレイ&テスター/テスティングテーブルの設計と課題は盛りだくさんでした。設計意匠をシエロの茂野さん、什器・ドアノブ制作をアトリエあいの豊嶋さんにそれぞれ依頼しました。
我々の仕事は、ディベロッパー、運営者(スタッフ/メイクアップアーティスト)、一般ユーザー(読者)それぞれのニーズをどう整理し構築していくかにありました。空間的ブランドをどう高められるのか試されている中、スレスレのところで、着地点が決まっていったように思います。
プラスアートという視点で考えると、どこかにエゴが偏ると機能しなくなるもので、視線を近づけたり遠ざけたりしながら、小さなディティールと全体のフォルムとのピントを合わせていくことが、世界観の企てとなるのではないでしょうか。
ありがちな表現ですが、美味しい料理には、エッセンスが粋に散りばめられていて、最初のひと口から食べている時間、食後の満足感へと導かれるように、空間にも、このプラスエッセンスを疎かにすると、豊かな時間や感覚(表現)は生まれないのだろうなあと思います。
ここでの紹介には限りがありますので、ご興味のあるかたは是非こちら
http://www.s-woman.net/maquia/beautyhouse/index.htmlから
予約して体感してみてください。
(楠本ゆり/ディレクター)
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