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この場所は、小学校の正門前に建設されたマンションの仮囲いである。 そしてこの仮囲いに、小学校に通う全校児童約500人のシルエットが、原寸大で転写されることになった。
シルエットは7~8色のカッティングシートで切り取られ、同系色でまとめられながらレイアウトされた。直線で100m以上はある建設現場の仮囲いは、登下校時の子どもたちに話題を提供した。
この「みんなのかたちプロジェクト」の指揮を執った景山健は、壁画の社会化に興味をもつアーティストである。マンション開発事業者からの“周辺対策としての壁画”といった要望をきっかけに、その前にあった小学校と掛け合い、子どもたちとのワークショップを通じて、一人ひとりが選んだ好きなポーズをシルエットとして重ねあわせた。
14ヶ月間、子どもたちとコミュニケーションを交わした仮囲いはすでに消え、今は見ることはできない。代わりに美しいマンションが現われている。“仮囲いが取り壊された直後に、子どもたちはどう感じたのか?” アーティストとしてかかわった景山が、最も知りたがっていることである。<池村明生/取締役>
完成した「みんなのかたち」(プロデュース:スタジオS-ONE)
大きなカッティングシートの上で友達が型取る
自ら自分のかたちを切り抜く