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b−town南青山の竣工を迎えて
b−town南青山の商業施設は、南青山という立地の中で閑静な住居系地域に地下1階、地上3階建で最高高さ10M以内に抑えた店舗・共同住宅をもつ複合建物で、企画から設計・監理業務を1年5ヶ月間要しこの度、竣工を迎えることとなった。企画当初より従来の建築設計の枠に捕らわれず、建築に「プラスアート」というテーマを持ちながらデザイナー・アーティストのコラボレーションを図り、アートと建築が一体化した「豊かなまちづくり」に取り組んで来た。
外壁カーテンウォールのガラス面に中国温州の工場で製作した、約1M×2.5Mのサイズのパキスタン産グリーンオニキスを厚さ4mmにスライスし厚さ8mmのフロートガラスに圧着加工を行った製品を配置することにより、行き交う人達に威圧感を抑制し、心理的に調和を図ることで景色を構成するエレメントと一体となり、素材や光の表情を活かすことに配慮した。
またアートとしてサイン照明をとらえて、ビルのロゴ、空間を利用する人々の導線周辺に配置したサインもデザイナーと一緒に計画当初より調整しながら、人工大理石にLEDを使い、建築に組込、施設のライトアップからランドスケープ全体の夜間景観まで配慮し、まちや施設の魅力をアピールするのに効果を発揮している。
設計者、アーティスト、デザイナー及び製作者の多くの人達が関わることの課題と調整を必要としたが、完成した建物が企画当初のテーマである空間を利用する人々に精神的な豊かさを提供出来たことは、担当した者として幸せなことと思っている。今後も単に建築を創るということではなく、幅広く周辺環境や利用する人々に精神的豊かさを感じてもらえる要因として、「プラスアート」が必要と思われる。
<有田克生/ディレクター>