プラスアート
建築やまちづくりなどさまざまな場面でアーティストがかかわりつくりあげる「プラスアート」の世界。
31.韓国の仮囲いアート 2010年08月12日 17:11

行ってきました韓国。
 何かと話題にあがることが多い韓国ですが、訪れたのは今回がはじめてです。宿泊したホテルが都心ということもあり、ホテルを出ると建築途中の工事現場がたくさん。その中に日本よりも斬新でダイナミックな仮囲いアートを見つけました。

 場所はソウル市中心のソウル広場。1926年に建設されたソウル市庁舎本館の解体復元工事に際して囲われた工事フェンスに、写真パネルユニットが取り付けられていました。

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 近寄ってみると、1枚のパネルには笑顔の市民が全身で映っていて、連なると様々な市民が手をつないでいるように見えます。

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 ユニットパネルの像は実際よりも若干大きいようですが、ほぼ等身大といったところ。小さな子どもたちも左右に手を挙げ、隣り合わせになるであろう大人たちと手をつなぐポーズで撮影されています。

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 取付方法もシステマティックで、単管パイプを下地にパネル裏で固定しながら、さらにパネル同士を専用ジョイントでつなぎ合わせる簡易的なもの。数時間の内には300~400枚のユニットパネルがクレーン作業で取り付けられていました。

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 また工事フェンスを回り込むと、正面の芝生空間に向かって立派なイベントステージが組み込まれ、その横のサインボードには「文化と芸術があるソウル広場」という文字が読めました。

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 「文化と芸術があるソウル広場」は、2004年から毎年行われているソウル市主催のイベントのようで、5月~10月の気候のよい時期に、月ごとのテーマに合わせて、クラシック、伝統芸術、舞踊、オペラ、ロックなどの文化公演のほか、市民参加の舞台などのプログラムが常時行われる夜間のフェスティバルだそうです。
 そのため仮囲いの夜間景観も斬新で、フェンスのホリゾントを活かしてブルーの照明でラインを浮かび上がらせ未来の建物をイメージさせていました。

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 ソウル市のシンボルとなる市庁舎の工事というだけあって、韓国といえども慎重に行わなくてはならないようです。歴史的建造物である市庁舎の保存を唱える意見もあり、またステージ前の大きな円形の芝生は、市民公募で決定した広場造成計画案を市が中止して急遽整備したとかで一部の市民とのあいだで揉めているらしく、この工事現場の持つ意味は、観光客の立場からではなかなか読み解くことができませんでした。しかしここまで徹底的に工事現場をアート化した理由を、帰国後のネット情報において少しだけ垣間見れた気がします。
 一方、芝生をはさみ、ソウル市庁舎と対面を成すビルの建設工事の仮囲いには、行政が持つ悩みとは異なり、おおらかさを感じさせる“大きな青空”が浮かび上がっていました。 【池村明生/取締役】

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30.ちばなかZOOLANDが開園! 2009年10月05日 15:27

昨年12月にこのプログでもお知らせした
千葉市中央公園の下水道工事アートプロジェクト
「ちばなかZOOLAND」が10月2日に開園した。

120tクレーンは見事なキリンに。
軽くて柔らかいブルーのウレタンフォームがキリン柄をかたちづくる。
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また、周辺に設置された工事フェンスには、
水と動物をテーマとしたグラフィカルなデザイン、
動物をモチーフとした大学生のオブジェ作品、
近隣小学生の100点の動物イラスト、
そして蔦や水玉模様の電光掲示板の演出から
水と動物の鳴き声をコラージュした環境音の演出まで
様々な人々がかかわり、一つの空間をつくりあげた。

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工事現場が“邪魔者”と思われないように
市民の暮らしを守る下水道工事に少しでも興味をもってもらうようにと、
始まったアートプロジェクトを通じて、
『みんなの工事現場』が誕生した。

詳しくは、専用ホームページをご覧ください。
ちばなかZOOLAND http://www.chibanaka-zoo.jp/

【池村明生/取締役】

29.読みたくなるアートなサイン 2009年03月07日 17:21

文字や写真を情報とするサインは、読みやすくてわかりやすいのが当たり前?
いえ、そんなこともなさそう。読みにくくても興味をもってもらう方が、印象に残りやすい場合もあるようだ。

代官山のクリエイターズ・ギャラリー&ショップ +Dに、ユニークなアートオブジェが展示された。
1辺90cm程度の正方形に収まる7本の円筒形がくるくると回るオブジェ。
そのオブジェを見ていると、残像現象のように言葉らしき文字が浮かび上がる。
よく見ていないと、何が書かれているかがわからない。つい動体視力の訓練にと、
書かれている文字を読もうとして作品の虜になる。

オブジェの制作者は「ピオリオ/ PioRyo」。
建築、スペース、アート、グラフィックなど、
既存のジャンルにこだわることなく様々なかたちでデザイン活動を展開する
下山肇と高橋綾2名のユニットである。
作品のコンセプトは「おもいやりの言葉を実体化する」。
日本人が当たり前に思っている、また他国語に翻訳できないおもいやりを表す言葉
(「おかげさまで」「どうも」「やんわりと」「いただきます」「ごちそうさま」「それとなく」)を
それぞれ、ひらがなとカタカナの文字で表現した作品である。

作品の魅力は、円筒形という立体に平面的な文字がくりぬかれていること。
その円筒形がゆっくりと回転することで、凹文字で表された言葉(思いやり)が
瞬間的に浮かび上がり、心に残る。
ピオリオの作品への思いは“形をもたない「言葉」のはかなさの表現”であるが、
“はかなさ”を追及したからこそ、見る者に意思を呼び起こさせ、コミュニケーションを成り立たせたのである。

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「映像はコチラ」

Websiteアドレス:
http://hajimeshimoyama.com
http://web.mac.com/ryo2design/Site/Welcome.html

【池村明生/取締役】