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あかりのレッスンその5の回答です。
今回の宿題は
(1)ネライの明確な施設(空間)の写真を撮ってください。
(2) そのネライに対して建築はどのように設計しているか?
(3)建築のネライを照明がどのように補っているか?
(4)ネライに対して「建築」:照明は、何対何ぐらいで役割分担しているか?
です。今回のお題に選んだ空間は「TOHOシネマズ六本木ヒルズ」です。
しかも、その中の一部「通路」を観察してみました。

→宿題(1)ネライの明確な施設(空間)の写真を撮ってください。
→この空間のネライは来場者の期待感を膨らませ、現実世界ではない所へ気持ちをワープさせえるためにあります。
映画館という場所は、「今まで観たことがないものを観る場所」であり、来場する人々はこれから起こることに「期待」し、ちょっと興奮していると思われます。

「TOHOシネマズ六本木ヒルズ」では、チケットを買う場所が1階にあり、スクリーンは1階、2階と2箇所に分かれています。お金のやり取りを行う部分では、現実世界ですが、スクリーンのある2階へのエスカレーターを上がったここはちょっと未来的な空間です。

通路は人が難なくすれ違える幅です。壁際には金属製の黒い物体が等間隔で立ち並び、連続性のあるゲートを作り出しています。

→宿題(2) そのネライに対して建築はどのように設計しているか?
→まるで飛行機の搭乗ゲートのような(!)通路。
壁面をよく観察してみると、フロストガラスの壁は床から天井に向けて徐々に狭まっています。尖っているはずの天井には角がなく、緩やかな曲線を描いています。フロストガラスでできている壁は光を拡散し、反射しているような、吸収しているような、どちらともつかない面白い素材です。黒いゲートも壁、天井に合わせて緩やかなカーブを描いています。

→宿題(3)建築のネライを照明がどのように補っているか?
→建築のネライ:未来感、高揚感、非現実的感覚な印象をより強くさせている。
この通路の光床、どこかで見覚えがありませんか?似たような空間が、実はあかりのレッスン2で一度紹介されています。(国際フォーラムの大胆な光床、光壁です。)この通路の照明は光床か柱のうしろからの光しかありません。アッパーの光に包まれた空間は非日常な印象を与えます。
緩やかなカーブを描く壁や天井に光が当たると(角がないため)影が出ず、天井の存在を消し去り、柔らかな印象を与えています。
真っ黒な柱と真っ白な床、壁には柔らかな光と、現実世界から引き離される空間になっています。これから映画を観るお客さんの期待感をより一層、増幅させる空間です。
→宿題(4)ネライに対して「建築」:照明は、何対何ぐらいで役割分担しているか?
→建築:照明 の割合は、5対5でしょうか。
今回の課題は取材する場所を見つけるのに少し苦労しました。照明の効果を考えながら建築を観ると設計者の思いまでわかるような気がしました。
<日向若菜/コーディネーター>
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