宮崎一郎/代表取締役
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年末年始の用事に追われて「あかり」の取材もままならず、青息吐息で連載をつないでおりますが、ここらで「箸休め」。あ 照明設計のポイントについてお話したいと思いますが、今回はそのためのガイダンスです。 ステップ1 主人公を見定める 照明設計をする場合、みなさんは、どこから手をつけますか? いろいろなやり方があると思いますが、基本はその空間の主人公を見定めることからはじめます。 「だれのための空間なのか」 「何をするための空間なのか」 「どのくらいの時間を過ごすのか」 「どういう流れの中に位置づけられている空間なのか」・・・ これらをじっくり考えることが、照明設計の重要なポイントであって、設計の中でも一番楽しくクリエイティブな部分です。 たとえばシティホテルのロビーであれば、旅客が主人公であるのは当然ですが、ポイントは、旅客からみたホテルの印象づくりがもっとも大切です。 ステップ2 ≪景色≫をつくる 照明の大切な役割のひとつに、空間のひろがりを主人公にはっきりと示す、ということがあります。 今いる空間がどこまで、どんなふうにひろがっているのか、主人公が把握できなくては、不安が募りますし、行動予定も立ちません。 照明によって空間のひろがりを見せる手法としては、壁面を強調する手法がもっとも一般的ですが、混雑する商業施設などでは天井面を強調する手法もあります。 ステップ3 ≪モデリング≫チェック 次は、主人公に知らせるべき対象物の表情づくり、つまり≪モデリング≫です。 ≪モデリング≫を言い換えると、光の当て方によって「・・・らしさ」を表現することである、とも言えます。 ホテルの場合は、誠実性、ぬくもり、清潔感を訴えるためのフロントらしさを演出することが、フロントの≪モデリング≫です。 ステップ4 ≪あかるさ≫チェック 照明の目的は明るくすることです。 闇を払うことが照明の大きな役割ですから、暗く感じる照明はいけません。 どうしたらその空間に相応しい明るさ感が演出できるか、工夫が必要です。 ステップ5 ≪輝き≫チェック 洋服のおしゃれの要素は、布、皮、そして金属の3つの素材のバランスだそうです。照明も、あかるさ、かげ≪モデリング≫、そして≪輝き≫のバランスが大切で、どんな穏やかな空間でも、ワンポイントは≪輝き≫を演出したいものです。 次回から、ステップを追って照明設計のポイントを解説します。 竹内 義雄