エモーショナル・スタイリング
情動をもたらす空間は気持ちいい。だからこそスペースメディアに「エモーション」は欠かせない!
ダイヤモンドシティ・ミューに行ってきました 2007年08月06日 21:04

ダイヤモンドシティ・ミューは、旧日産自動車村山工場跡地にできた超巨大なショッピングモールです。なんと駐車場収容台数は4000台。両極に郊外初出店となる三越と大型スーパーのジャスコ。それを結ぶように中央には約180店舗もの専門店が三層吹き抜けの空間に軒を連ねています。3階の中央部には、ワーナーマイカルシネマズ(12スクリーン、2,175席)があります。

fasaout.JPG
手前からジャスコ、中央専門店入口、奥に三越


parkcar.JPG
とにかく広い駐車場


parking.JPG
施設の周囲を駐車場が囲むだけでなく、施設の上にも


CINEMA.JPG
ワーナーマイカルシネマズのエントランス


自宅のある吉祥寺から車を飛ばして40分。夕方の混雑時に行ったものの、やはり駐車場4000台の威力は大きく、全く待たずに駐車。週末、車で時間を気にせず動けるのは大きな魅力のひとつです。もともと武蔵美に通っていたせいか土地勘は多少あり、週末ドライバーとしてもドライブにちょうどいい距離。自分にとっては都心ではなく、ふらっと行くには結構フィットしている商業施設かもしれません。

三越の1階は惣菜と食品売場。惣菜売場はどちらかというとデパ地下イメージよりエキュートのような駅ナカのイメージ。この日は入口近くで売っていた黒糖わらび餅をゲット!(和菓子に即反応してしまうのは、やっぱり日本人だからですかねー・・・)
あとで気がついたのですが、晩御飯の買物はジャスコで済まし、三越の1階では別に買っても買わなくてもいいものを買っていました。黒糖わらび餅の他に、実はこの日一番の衝動買い・・・“虹色ラムネ全種6本”を購入。
実は自分の中でエキュートとイメージ連動したのはこの部分かもしれません。両方ともそこでは“食品”を買っているという意識はあまりなく、「“食”を楽しんでいる」という感覚。スーパーでは、これはちょっと味わえません。

mitsuko02.JPG
ショッピングモールから三越へ(1階)


◇三越1階の惣菜売場
syoku01.JPG


syoku02.JPG


nijiiroramune.JPG
思わず衝動買い! 虹色ラムネ全6色


そして、やはり目を見張るのは、三層吹き抜けのショッピングモール。ららぽーと豊洲や表参道ヒルズ(スロープの回遊部分は違うが)と同じ空間形状です。通路の中央部が吹き抜けでその両側に向かい合わせでテナントが並んでいるので遠くからでも各店舗は視認しやすく、また各店舗ファサードが多く見えるため、賑やかさも感じられます。ちょっとおもしろいのは、三越からジャスコまで、直視はできません。緩やかに円弧を描いてるため、それぞれ中央にあるセンターコートまで進んでいくまでは、歩くにつれて店舗が少しずつ現れてくるように見えます。また店舗の入口は、ほとんどが門構え形状で、その中で各店舗はそれぞれの個性を出しています。向かい側の通路からそれを見るのも結構おもしろいものです。そんなことをしながら、アイスを食べたり、クレープを食べたり、ついでにマッサージをしたり・・・。気がついたら5時間ほどリサーチ&遊び歩いてました。


◇上階からの店舗の見え方
upsee01.JPG


upsee02.JPG


upsee03.JPG


◇ジャスコ側から三越側へ
jasco.JPG


tuuro00.JPG


tuuro01.JPG


tuuro02.JPG


center01.JPG
施設の中央部にあるセンターコート


center02.JPG


tsuuro03.JPG


tsuuro04.JPG


mitsuko01.JPG


info.JPG
大型モニターのインフォメーションボード


◇店舗ファサード探訪
fasa01.JPG


fasa02.JPG


fasa03.JPG


fasa04.JPG


fasa05.JPG


fasa06.JPG


fasa07.JPG


fasa08.JPG


fasa09.JPG


fasa10.JPG


実生活+α。エッジの立ったエンターテイメント性は他の大型商業施設と比べるとさほど無いにしても、その適度な+αで十分に楽しむことができ、自分にとっては“疲れないショッピングモール”。そんな印象があります。
遊びや買い物に行く感覚よりも、楽しみに行く感覚。そんな気持ちの持てる場所です。


しかし、つい衝動買いをしたラムネとくず餅。やっぱりつくづく自分は日本が染みついてるんでなあと。
まあ、かなり庶民的ですが・・・。

<商品開発マネージャー/松井 章>

Salone2007 その4(再び市内にて) 2007年04月25日 06:04

再び市内に戻ってきました。またいくつかの展示をご紹介します。


07mila0401.JPG

07mila0402.JPG


まずは、「droog design」。ここでは、床うちインタラクティブ映像に更なる展開が!
テーブルの上の塗られた部分が実は映像で、上に置かれている瓶とか果物の色を拾ってその色が奥に流れていきます。なので、上の物を動かすと色の出る位置が変わります。更に、その色は混ざり合って、新たな色のマチェールを生み出します。結構これがやってみるとおもしろい!


07mila0403.JPG

07mila0404.JPG

07mila0405.JPG

07mila0406.JPG

07mila0407.JPG


次は「Tokujin×Moroso」。そう、吉岡徳仁氏です。昨年はレクサスの展示で本当に感動させてもらい、今年も期待大です。
展示会場に入ると、またもや絶句。どことなく規模は違うにしても昨年と同じようでどこか違う。そう、壁がストローのような円形の筒の積層でできており、その固まりが壁になっているんです。遠くから見るとまるで塩の結晶の固まりのよう。更におもしろいのは、円形の筒なので正面に立つと向こう側の色や光を拾う。正面を向きながら横に動くとその部分が同時に動いていき、不思議なマチェールを生み出す。円形の筒は長さも違うので光の透過の仕方も違う。巧妙に計算されているデザイン。夢中にさせられました。
また、その前には「Pane Chair」にブルーとホワイトの2種類のカバーがされており、その発色やヒダ状の部分がものすごいお洒落。座り心地も昨年同様申し分なし。「Pane Chair」を引き立てる空気のある空間。今年もまたやってくれたなあという印象です。今年見た中でも一番印象に残った展示でした。


07mila0408.JPG

07mila0409.JPG

07mila0411.JPG


次は、「Uchida×Grawunder×Fujiwara×Tonerico」。
内田繁氏の展示を中心に、3名が展示をしています。入ってすぐ、太陽の煌めきを思わせるインスタレーションが内田氏の展示。その奥に、藤原氏の椅子、照明、花瓶の展示がありました。1年365日にそれぞれに割り当てた花の名前がガラスに刻まれている花瓶は結構好きになりました。そして、その奥に、トネリコのメメント。照明の移り変わりで影が出たり消えたりします。


07mila0412.JPG

07mila0413.JPG


次は「Ingo Maurer」。昨年は、蓄光シートを使い円の軌跡を作ったり、円柱の内側に文字を浮かばしたり、結構おもしろい展示をしていました。ですが、今年は昨年の焼き回しという印象でした。蓄光シートはスプレー缶やペンで落書きをするような感じに進化していましたが・・・。


07mila0414.JPG

07mila0415.JPG


次は「Nextmaruni」。昨年同様モンテナポレオーネ通りでの展示です。写真の左側と正面が黒川雅之氏、右側が深澤直人氏のデザインの椅子です。その他5名、全部で7名のデザイナーによる展示がされていました。


07mila0416.JPG

07mila0417.JPG

07mila0418.JPG

07mila0419.JPG


最後に「SONY DESIGN」。ソニーは様々なスピーカーを展示していました。その中でも僕が気になったのは、床置きのポール状のデザインとペンダントライトのようなスピーカー。
繊細で美しいデザインです。

今年、ミラノでのアップは今日が最後です。まだまだ、紹介仕切れない状態なので日本に戻ってから引き続きご紹介します。

今年も吉岡徳仁氏の演出が僕の中で最高に刺激的な印象を残してくれました。大胆かつ繊細。そしてなによりも心に直接訴えかけてくる感じ。引きつけられるデザイン。この瞬間に感謝したいと思います。

<商品開発マネージャー/松井 章>

Salone2007 その3(トルトナ地区にて) 2007年04月22日 12:52

今日はトルトナ地区に来ています。トルトナ地区は以前倉庫街だったところがファッションをはじめとする有名ブランドのオフィスが集積するようになり、このサローネの時期は新進気鋭の若手デザイナーや各種メーカーが集まって、街として一大イベント会場になります。今年は、この地区に多くの日本企業が出展しています。TDWを主催する「デザインアソシエーション」が中心となり、「TOKYO DESIGN PLEMIO(TOKYO LOVE)」が開催され、その中で「森ビル」や「EPSON」等多くのメーカーや日本人デザイナーが紹介されています。また、今年で3回目の展示となる「LEXUS」や比較的常連の「TOTO」、それと今年は「NTT Docomo」、「YAMAHA」、「BALS TOKYO」、「JVC」等々多くのメーカーが出展していました。また、「SWAROVSKI」では隈 研吾氏が出展。(これで今年は、「インテルニ」、「三井不動産レジデンシャル」に続いて3カ所目)


07mila0301.JPG


ま・ず・は、GENOVA駅から会場に向かう際にある陸橋。またまた、友田さん、この陸橋道ですか?(blogスペースメディア参照)毎年トルトナ地区に向かう際ここを通るんですが、やっぱり気持ちが盛り上がりますよね。帰り際にはここでペインティングのパフォーマンスもやってました。


07mila0302.JPG

07mila0303.JPG


最近はすっかりおなじみになった床うちセンサー映像。やっぱり今年もありました。そして今年はデスクうち!ここは、空間全体もガラスの壁にLEDで色を付けたりして結構楽しめました。インタラクティブもどんどんデザインの一部になっていくんですね。


07mila0304.JPG


またしても牛・・・


07mila0305.JPG

07mila0306.JPG


次は「TOTO」のブースです。今年は昨年とはまたちょっと趣向が違う感じ。今年の展示は僕は結構お気に入りです。なんかキーワードで言ってみると「ユニーク&キュートスタイリッシュ」って感じですかね?ぷっと笑った後に、気持ちがさわやかになる空間。1枚目の写真は入ってすぐの部屋で人が通るとセンサーで便器の蓋が開きます。奥の部屋はよくある手法ですが、鏡による無限反射で葉っぱのデザインが続いていきます。奥の部屋のデザインは、確かステファノ・ジョバンノーニ氏のデザインだったかと。(ステファノ・ジョバンノーニ氏というと昔「ボルケーノ」という腕時計があって、それが大のお気に入りで昔はずっとつけてました。懐かしい・・・)


07mila0307.JPG


これは途中で見つけた椅子。座面と背もたれの境界線に繊細な模様の穴があいている。


07mila0308.JPG

07mila0309.JPG

07mila0310.JPG

07mila0311.JPG


次は「LEXUS」の展示。今年は映像と屋外での展示。シルバーの空間で全体を統一。今年は全体的に昨年までのインパクトは全く感じず、ちょっとがっかり。昨年のインパクトが強すぎたのか?ただ、今年は未来向けたテクノロジーを何となく空気としては感じ取りました。


07mila0312.JPG


牛は牛でも「レッドブル」のプロモーションカー。ワーゲンがレッドブル仕様に。


07mila0313.JPG


次は「ARFLEX」のエントランスで見つけたソファ。


07mila0314.JPG

07mila0315.JPG


次は「SWAROVSKI」。ここでは、いろんなアーティストとコラボレーションしている作品が展示されていた。その中に隈 研吾氏の作品もあったが、なんと行ったときは動いていない!残念!


07mila0316.JPG


仮設のトイレもこんな感じに。


07mila0317.JPG


次は「YAMAHA」。スケルトンの自動演奏ピアノ(演奏中)を中心に、「YAMAHA」の商品が並ぶ。この展示会場前には中庭があり、そこでデジタルバイオリン?の演奏をしていた。どちらかというと見せるよりも音を感じてもらうための展示だと感じましたが・・・。ちょっとクラシックな雰囲気はのだめ効果でしょうか?


07mila0318.JPG

07mila0319.JPG

07mila0320.JPG


次は、「TOKYO DESIGN PREMIO」。印象はとにかくパワフル。人も多く、大好評な様子でした。バックグランドには、映画「おいらん」が流れていたせいか林檎ミュージックでパワー炸裂!僕らはちょっと職業柄見慣れた感じがしましたが、「森ビル」プレゼンツで中央にどかんと東京のジオラマが鎮座していました。でもやっぱり注目度は抜群。その奥には「SAKE bar」が。天井から吊されている円形の筒の下に、企業や個人の作品が紹介されています。近年、日本初デザインがサローネで注目(深澤直人氏や吉岡徳人氏など)されている中、海外に向けてのパブリシティ効果だけでなく、日本向けのパブリシティ効果としてもその価値は非常に高いんですね。


07mila0321.JPG

07mila0322.JPG


次は「NTT docomo」。こちらはブースではなく入口正面の大型ビジョンを使った展示。昨年はカラキネが展示していた場所です。映像の中に棚があり、そこに携帯が並んでいます。映像はそこそこインパクトがあったけど、正直商品が見づらかった。映像のちらつきで凝視できないのと映像の光にとけ込み表面がよく見えない。Docomoユーザーとしてはちょっと残念。


07mila0323.JPG

07mila0324.JPG


次は「BALS TOKYO」。「BALS TOKYO」は店が会社のすぐ近く(中目黒)にあることもありなじみのブランド。先日自宅にも照明を一台購入。まあ、そんなことはどうでもいいとして、「BALS TOKYO」というのはこういうイメージだったのかというのを改めて確認した感じ。ちょっと今まで自分が感じていた印象とは違った感じ。展示的には大型のミラーボールが真ん中にあり、その下はH900くらいの水盤。水盤には蝋燭の光が点々と。天井にも空間全体にもミラーボールの反射の光が写り込み、ちょっとアジアンチックで怪しげな雰囲気を感じ取りました。


07mila0325.JPG

07mila0326.JPG


最後に「BISAZZA」。おなじみタイルのメーカーです。毎年、「BISAZZA」仕様の車など魅力的なアイキャッチ展示が楽しみ。今年は、巨大な人形と巨大なシャンデリア。期待を裏切らないものでした。

今年のトルトナ地区も非常に充実。その証拠に1日で撮った写真も300枚程度。非常に興味をそそられるものが多かったです。今回、そのすべてを全部みせることは不可能なのでまた今度小出しに出していきます。

今回は日本企業の出展展示に関して、簡単にご紹介しました。みなさんはどんな印象ですか?でも日本初デザインが、海外にでることは非常にいいことですね。アニメ・漫画(僕もきらいじゃないので)もいいですが、日本人が持ってるデザインの感覚はやっぱりすごいと僕は信じてます。

<商品開発マネージャー/松井 章>