村井徹/監査役 セイコー株式会社を退職後、経営コンサルタントに携わり、現在、当社の監査役等を務める。
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環境変化にどう対応するか
社会・経済そして企業が変化するのは、多くの場合、その端緒は環境変化に基因します。つまり、社会や経済を取り巻く環境が変化することにより、旧来の仕組み、すなわちシステムが機能しなくなり、所定の効果が得られなくなるからです。従って、環境の変化に応じて新たなシステムが模索され、構築され、定着します。このことは、国家や地方自治体でも同じです。しかし、ものごとはそう簡単にはいかず、新たなシステムに向けて変化のプロセスが上手く進行するためには、リーダーの職責が重要です。 リーダーは基本的には旧来のシステムの成功者であり、成功者という実績がその地位を押し上げています。人は元来保守的で、システムが変わることを好みません。そのために、少しだけ修正・改善を施しつつ、抜本的な修正を避けて旧来のシステムと手法を駆使し、環境変化に対応しようとします。このことは、システムの変革に対して緊急性、必要性を過小に演出しようとします。その場合、適切な対応行動の遅れがコストを嵩むことになります。 必要なことは、体調を整え体力を向上させるように、変化に伴う困難や負担を乗り越え、新たな将来像を築こうとする「挑戦」です。そうでなければ、環境変化に対して的確さを欠き、次代のリーダーも生まれてこないのではないでしょうか。 進行中の急激な人口減少と高齢化に直面して、企業経営は難しくなっています。単にビジネスモデルを変えるだけではなく、商品・サービスの企画開発力が命運を握ります。売上高や粗利益高アップよりも付加価値率の向上を目指す経営が最優先になりましょう。
村井 徹