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仕事・忙中閑あり(その14)
今回は「人望とは何か」を取り上げます。
広辞苑によれば、“人望”とは多くの人々がその人に寄せる信頼、期待、尊敬の心をいい、“人望のある人”と表現します。私の考えでは、人望の上位概念に“信望”があり、信用と人望が備わっていることをいい,“信望の厚い人”と表現します。社会生活での人望とは、本人の周囲に自ずと人が集まると解釈できます。
人望を形づくる要素には、(1)包容力(その10で記述済)、(2)コミュニケーションの聞き上手、(3)部下バックアップ、(4)人間味でありましょう。(2)〜(4)について、その要旨を説明します。
(2)・・人の言葉によく耳を傾けることは、よりよい人間関係を築くために最も有効です。人々に公平に耳を傾ける姿勢は、何かを自分にしてくれるという信頼感をもたらします。人望のある人は、人の言うことに耳を傾けるのは人から何かを教わることを心得ているからです。
(3)・・仕事上、人のことを考え人が自分に協力してくれるようにしなければ、何かを仕遂げることは出来ません。人の気持ちを斟酌して人のために尽くしているという人間関係の積み重ねがあればこそ、人は真剣に対応します。自分勝手や自分の都合しか考えない人には人望が生まれません。知らず知らずの内に近寄っていき気がついたら“とりこ”になる。そうした魅力が人望です。
(4)・・人間的魅力の1つに、自分の弱みをさらけ出したり、失敗談を話すと、相手と自分の距離も縮まり人同士の気持が近くなります。人望を高めるには、人間味としての自分をある程度さらけ出すのも信頼感をもたらします。
リーダーとは、先頭に立って部下を率いていく人です。人を指導していく力量があり、統率していく才能を備える人です。メンバー1人ひとりの役割りやその仕事内容について理解がなくては人はついていきません。いざとなれば、リーダーが取って代わるだけの知識と経験があれば、リーダーシップにも説得力があり磐石になります。従ってリーダーは先頭を走るだけでなく、時々後方を振り返り、仕事が遅れぬよう原因も考え、進む障害を取り除く役目があります。
最後に組織運営には、スペシャリストとゼネラリストの異なる役割について言及します。
前者は自分の専門性に集中して仕事をこなす人、後者は組織運営に携わり、仕事の面だけでなく人の面についても指示し的確で神経が行き届く人です。後者の役割りは誰にでも務まりそうですが、マネジメントの要素を見落とした意見です。組織全体を束ねて動かすということは、正に言う易く行なうは難しで、森だけでなく個々の樹木にも目をやりながら、運営する能力が必須です。
村井 徹

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