村井徹/監査役 セイコー株式会社を退職後、経営コンサルタントに携わり、現在、当社の監査役等を務める。
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「ゴメンで済めば、警察は要らない!」 「謝るだけなら、サルでも出来る!」 時代によって表現の違いはあるものの、怒っている側は、いくら謝られても怒りが収まらないし、怒られた側は、どうやってこの怒りの嵐を静めようかと、ひたすら平身低頭、謝り続けます。 「怒り」というのは感情の爆発で、本音が一気に表面に出てしまった状態です。コミュニケーションの本来の目的は、お互いの真の気持ち(本音)を理解し合うことですから、「本音」がストレートに出た「怒り」は、コミュニケーションの結晶であるとも言えます。つまり「怒り」は、お互いに最短距離で本音に近づく(真のコミュニケーションの)ためのまたとないチャンスだと言えます。ただひたすら頭をさげて「申し訳ありません」を繰り返して謝っているだけでは、チャンスにはなりません。怒らせてしまったことをコミュニケーションのチャンスとするためのポイントは「謝り方」にあります。 正しい謝り方とは・・・ 相手が怒った原因は自分の行為(態度、言葉)にあるわけですから、怒りに至った経過をしっかりと理解することがポイントです。大抵の場合は、こちら側の行為が無神経、無理解、無配慮、不誠実、無視(軽視)・・・が原因で、そのつもりはなくても、相手にそのように受け取られてしまったわけです。 ですから、怒っている相手に、原因を明確に述べ、そのように受け取られる結果になった経緯(理由)をしっかり説明し、そして、今後そのようなことを繰り返さないと誓うこと・・・これが正しい謝り方です。 客観的に見れば、怒りに至った経緯は、怒らせてやろうというような悪意さえ無ければ双方に原因がある場合が多く、「お互いさま」的なところもあるのですが、正確に謝ることによって、お互いさま的な部分があぶり出され、そのことが今後のより良い関係の布石になります。
「雨降って地固まる」という諺がありますが、謝り方一つで、路面が歩きやすくしっかりと固まったり、ぬかるみのままで終ったりします。(竹内義雄)